第3章 共同作業。
私の手は七瀬先輩から強くはじかれた。
「あ…すいません。」
余計なことしてしまったかな?
「あ、ち、違うんだ。」
七瀬先輩はめずらしく動揺している様子だった。
七瀬先輩は慌てて網を拾うと
再び網をコンロの上に戻した。
「ほらぁ!ハルちゃんだって動揺してる!女の子だと思ってるんでしょー!」
葉月くんはそう言ってこちらに駆け寄ってきた。
「渚っ!いい加減にしろ!」
橘先輩もワタワタとした様子でこちらへやってきた。
「ねぇ!楓ちゃん!どうなの!?」
そう言って葉月くんは私の顔をじっと見つめた。
見抜かれてる!?
やばい…どうしよう…!?
…でも…