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緋寒桜散り行く日陰。☆Free!

第2章 泳ぐのは『好き』ですか?


「あ!」

葉月くんが何か思いついたように
手をポンと打った。


「じゃぁさ!楓ちゃんは大会には出ない!それでどう?泳げるけど競うことにはならないでしょ?」

葉月くんは目を輝かせていった。


「…は!?」


「あぁ!確かに!それなら部活も設立できるし、西島くんも泳げるし、お互いに利害が一致するよな!」

橘先輩も嬉しそうに目を輝かせた。


「え、いや、ちょっと!」

「な!いいよな?ハル?」
橘先輩は優しい笑顔で七瀬先輩の方を見つめた。

しばらく押し黙っていた七瀬先輩は口を開いた。




「勝手にしろ。」



その発言に葉月くんは飛び上がって喜んだ。
橘先輩も一緒に喜んでいた。


心なしか七瀬先輩も嬉しそうな様子だった。



…何この雰囲気…


今更『入りません!』とは言えねぇ!!!







そんな雰囲気に流されるまま
私は入部届けに捺印してしまったのだった…。







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