第3章 ホワイトボード
松本side
隣に大野さんがいなくなった帰り道は
家までの距離が長くかんじた
でも家についた途端にスマホが震えて
“今日はありがとう。今度はハンバーグが食べたい”
大野さんからのメッセージが通知された
別れてすぐ連絡とか…まじで恋人みたいじゃね?
「ふふ…っ」
頬を緩ませながら
ソファに座ってすぐに返信を打った
“こちらこそありがとうございました。ハンバーグ了解しました、近いうちにまた来てください”
送信するとすぐに既読がつく
“ああ。じゃあ、おやすみ”
“おやすみなさい”
顔が緩みっぱなしのまま
シャワーを浴びてベッドに入った
昨日は…ここに大野さんが寝てたんだよな…
変えてないシーツからは
大野さんのにおいがする気がして
思わずすぅっと息を吸い込んでみた
さすがににおいはしなかったけど
でも気分は大野さんに包まれてる感覚でそのまま目を閉じた