第6章 マグネット
大野side
潤に足で身体を引き寄せられる。
「煽んなって…」
熱に浮かされたような潤の顔を見つめながら、自分を握りこんで潤の蕾に押し当てた。
潤の出したものでぬるりと熱いそこは、昨日の情事のせいか容易に俺を飲み込んでいった。
「くっ…あ…」
堪えていないとあっという間に持っていかれる。
「ふっ…あ…智…ぁ…」
俺を探すように空を彷徨う手を掴んで引き寄せた。
上半身を起こすとぎゅっと抱きしめながら、根本まで俺を潤に入れた。
「ひ…や…あぁ…当たるからっ…」
逃げようとする身体を抱えて膝の上に載せた。
これ以上ないってくらい、潤にめり込んだ。
「あ…凄っ…」
深く深く繋がった俺たちは、暫く動くことができなかった。
潤の胸に顔を埋めて、なめらかな肌の背中に手を這わせている。
潤は俺の頭を腕で抱えて髪に顔を埋めている。
「潤…?」
「ん…」
「大丈夫…?」
「うん…」
二人の荒い息を吐く唇が近づいて、やがて重なる。
夢中で唇を貪りながら、腰を突き上げると潤の身体が跳ねて逃げそうになる。
無理やり腰を押さえて、更に突き上げると潤の猛りが俺の腹に当たった。
「感じてるの…?」