第3章 仕事
一方、城では…
「兄上!お願いします!私、一度くらいは城下へ出てみたいのです。外の世界を一度でいいから…」
「それはならぬ。お主が城下へいくとなればたくさんのものに迷惑がかかることになるのだぞ。」
「ですが…兄上!」
やっぱり、駄目よね…
その時…
「良いではないか。」
「父上!しかし…」
「良い機会だ。あまり、世間知らずなのも良くない。それに…いや、なんでもない。蓮!良いか、これは姫としての仕事だ。民の暮らしを見てくると良い。これはお遊びなどではない。分かったな?」
「はい!父上様。では、準備をしてきますね!」