第17章 砂のアカデミー
風影の養子となった私とメンマは今、砂の里のアカデミーに通っていた。
私が砂の里に来たのは、アカデミーの入学式が終わってからそんなに経っていないときだったようで、少し遅れたが私もメンマも、新入生として扱ってくれることになった。
砂の里も、アカデミーの制度が今年から変わったようで、木ノ葉のアカデミーと同じ制度だった。
私たちは、風影との取引通り一尾を監視するため我愛羅と同じクラスだった。
我愛羅に、養子になって紹介されたとき、我愛羅は風影を睨むと、何を企んでいる?といかくしていた。
私とメンマ、我愛羅の三人でいるときも、私に同じ事を言って殺気を飛ばしてきた。
『一尾の監視!』
私は正直に明るくそう答える。
すると我愛羅は嫌そうな顔をした。
『…っていうのは建前で、我愛羅にメンマを守って欲しかったの!』
私はそう言って我愛羅に笑いかける。
我愛羅は驚いた顔をしたあと、私を鼻で笑った。
「守るだと?俺には壊す事しかできない。
…俺は、母親の命を奪う事で産まれてきたバケモノだ。殺す事でしか存在する意味を見つけられない。」
どこかあきらめた様子で呟いた。