第14章 囚われの…
sideーイタチー
夜、シスイさんの忍鳥に呼ばれた。
俺は嫌な予感がしてシスイさんのもとへ急いだ。
「シスイさん…。」
そして、俺は信じられないものを見ることになった。
血を流して倒れるシスイさん、そして、閉じた両目から血を流しているのは妹のように可愛いがっていた、シスイさんの娘。
何があったのかと叫びそうになった。
シスイさんの話しによると、理由はわからないが、ルミはダンゾウと戦って両目を奪われたらしい。
ダンゾウが前から万華鏡写輪眼を狙っていたのは知っている。
まさかそのせいなのかと予測した。
そんなことを考えていると、衝撃的な事をシスイさんに言われた。
殺してくれ。
俺は驚いてシスイさんを見た。
シスイさんは、そんな俺にルミの目、そして、手紙と髪紐を預けてきた。
シスイさんは自分の眼をルミに移植するように言ってきた。
恐らく、ダンゾウとの戦いで力を酷使したルミが失明する可能性を避けるためだろう。
俺が殺めるのをためらっていると、シスイさんにせかされた。
確かに、ルミに早く眼を移植しなければ命が危なかった。
「すまないな、イタチ。………ありがとう。」
シスイさんの言葉に、涙を流しながら命を刈り取った。