第14章 囚われの…
アカデミーに入学してからはや一年、私は進級してサスケ達が入学してきた。
もちろんナルトは落第。
だが、今年からアカデミーの制度が変わった。
今まであった飛び級や落第がなくなった。
そして、アカデミーで6年間授業を受けてから卒業試験を行うことになった。
試験に落ちればもう一年アカデミー生をやり直すと言うのは、落第があった唯一の名残だ。
私は後五年、ナルトは後四年のはずだが、落第したので、今年の入学生と同じ扱いをされるらしい。
私は落第したナルトを励ますと、クラスが変わっても一緒にお弁当を食べる約束も取り付けた。
ナルトと学年が違ってしまうのは淋しいが、初めて我が家に来た日から、ナルトを時々家に呼んでいるので、全く会えなくなるということはないだろう。
『ナルト、新しいクラスはどうだった?』
昼休み、私は何時ものようにナルトとお弁当を食べていた。
「それがさ、それがさ、さくらちゃんていう可愛い女の子と同じクラスになったってばよ!」
ナルトは嬉しそうに話す。
アカデミーの制度が変わったためくの一クラスが出来るのは高学年になってからだ。
それまでクラスは変わることなく持ち上がり式。
『ふぅ~ん?さくらちゃんね~?ねえ、ナルト、私とサクラちゃん、どっちが可愛い?』
私は、自分が可愛いとは思っていなかったが、ナルトを困らせてやりたくて、 意地悪くたずねた。
「そりゃぁ、もちろんサクラちゃんだってばよ!」
悪気のない笑顔で元気良くナルトは答える。