第10章 言霊
うちはの宗家に預けられてから一週間、私はイタチと忍術や手裏剣の修行をする他、毎朝影分身で木登りの修行をしていた。
この一週間で、イタチは分身の術と変化の術を教えてくれた。
木登りの修行では、てっぺんまで登れるようになっていた。
(絶対クシナさんから九尾を抜き出されないようにしなくちゃ。)
私は今日も庭に出て影分身をしようと印を結ぼうとした。
だが、違和感をかんじて影分身をせず、周りを見た。
"ザッ"
突然音がして、見たことのない男たちが現れた。
私が驚いていると、三人いたうちの一人が私の後ろに周り込み首に手刀を入れた。
私は訳もわからず意識を手放した。