第8章 修行開始
「それにしても、ルミは飲み込が速いな、それにチャクラの量も1歳にしては桁外れに多いし、さすがはシスイさんの娘と言ったところか。」
修行を始めて2日目、チャクラを練るルミにイタチが呟く。
ルミは修行に集中しているらしく反応はない。
しばらく見ていると、チャクラを練ったままルミがイタチに視線を向けた。
『いちゃち、できてる?』
私はチャクラを練るとイタチを見て確認した。
「チャクラを練るの完璧だ。」
イタチのその言葉に私はほっとする。
これなら、すぐに術を使えるかも知れないと嬉しくなった。
『いちゃち、何かじゅちゅおちえて!』
私は満面の笑みでそう言った。
すると、イタチはたちまち困った顔をする。
私は、うーん、と言って悩みだしたイタチを不安な思いで見ていた。
(やっぱり、術はまだ教えてもらえないかな?)
そんなことを思っていると、イタチが口を開いた。
「それじゃあ、分身の術でいい?俺もそんなに術を教えることは出来ないが分身の術くらいなら教えられるから。」
イタチの答えに、私は、ぶんぶんと縦に首を振ってお願いした。