第6章 カトン
『はばちゃいーちゃーりゃ、もどりゃなーいといって、めじゃしちゃーのは、あおいあおい、あのしょりゃー』
イタチに初めて預けられた日から早4カ月、私は久しぶりに任務が休みの母と家でくつろいでいた。
どうやら忍界大戦とか言うのに一区切りがついたらしく、少し任務が落ち着いたらしい。
私は機嫌がよかった為、舌ったらずなのも木にせずに歌を歌っていた。
転生する前も、歌が好きでよく歌っていた。
今歌っているのは、たしか、いきものがかりと言うグループのブルーバードだったとおもう。
上機嫌で歌っていると、洗濯物をは干していたはずの母が驚いたようにこちらを見ていた。
私は、どうしたのかと、歌うのを止め首を傾げた。
「ルミは歌が好きなの?」
母は私に近づいて来ると、どことなく嬉しそうにきいてきた。
『うん
私は元気よく答え大きく頷いた。
「ルミが受け継いだのはうちはの血だけじゃないのかもね。」
にこにこしながらそう言って、誰に歌を教えてもらったかきいてくる。
もちろん、生まれる前から知っていた歌で教えてもらった訳でなく、私は返答に困った。
「まさか、自分で?」
母はそんな私の様子に気づいて、眉をひそめてきいてきた。
私は、本当の事を言うわけにもいかず頷いた。