第33章 紅い千鳥
sideールミー
『……サスケ?』
メンマのもとへ駆けつけた私は、メンマと、立ち尽くすサスケを見つけた。
『まさか、サスケ……』
サス「なっ!ち、違う!俺は急に気配を感じてここに来て、それで落ちていた服拾っただけだ!」
わたしがふざけて言った言葉に、サスケは柄にもなく焦ってそう言う。
「流!」
助けを求めるようにメンマに呼ばれて私はサスケからメンマに視線を移す。
「術を失敗して、服だけ置いて来ちゃったってばね!」
メンマの思いがけない言葉に、私は苦笑いした。
(何の王道!?)
突っ込みを入れながらもサスケの持つ服を受け取りにいく。
「…………ん?」
私がメンマのもとへ行くと、後ろでサスケがなにやらやっていたが、私はさっさとメンマに服を着せた。
メンマが服を着たのを確認すると、何か考え込んでいるサスケを置いてその場を去った。