第29章 運動会と家族
『ふう、疲れた~。』
運動会も終わり、片付けも終えた私は伸びをした。
「サスケくぅーん、一緒にかえりましょ!」
サクラがサスケにまとわりつきながら言う。
サスケは相変わらず一言でそれを断ると、さっさと一人で帰路につく。
「サクラちゃん!サスケなんかほっといて一緒に帰るってばよ!」
サスケに振られて落ち込むサクラにナルトが声をかける。
……が、無視されて地面にのの字を書きはじめる。
『ナルト、俺が奢るから一楽行こうぜ。』
私はそんなナルトを一楽に誘った。
昼間のお詫びもかねていた。
「マジで!?よっしゃ~!
俺ってば、味噌チャーシュー大盛りな!!」
ナルトはそう言うと、私より先に一楽に向かって歩き出す。
(立ち直り早いな~
……ごめんね、ナルト。今日はカカシに邪魔されたけど、本当に話すべき時が来たらメンマのこと話すから。)
私は苦笑いしながらナルトの後を追った。
(やっぱり、誰も悲しませないって難しいな。)
私はそんなことを思いため息をついた。
『それじゃ、また任務でな!』
一楽から帰ってきた私はナルトと玄関で別れる。
「おう!またな」
ナルトはそう言うと隣の部屋に消えていった。
私も部屋に入る。
部屋に入った私は手紙が届いていることに気づいた。
:ルミ
元気にしてますか?
私はもちろん元気だってばね!
今度、中忍試験で木ノ葉の里に行くことになったの。
会うのたのしみにしていてね!
メンマ:
:ルミ
メンマが書いた通り、中忍試験でそちらに行くことになった。
俺もメンマも、お前に会えるのを楽しみにしている。
我愛羅:
手紙は二枚入っていて、それは砂の里にいる大切な人からの手紙だった。
『もう中忍試験か……』
二人の手紙は嬉しかったが、中忍試験で起こる事を思いだし、私は少し暗くなる。
(変えなきゃいけないことがたくさんあるなぁ)
私はそんなことを思いながら机にしまってあったノートを取り出した。
原作のストーリーが書かれたそれをみながら、私は作戦を練ることにした。