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第29章 運動会と家族


「あ"ぁ~、見てるだけじゃつまらねぇーってばよ!」

ナルトが1~4 の数字がかかれた旗を持ったままそう言った。

「うるさい!ナルト!黙って立ってなさい!」

サクラがすかさずナルトを注意する。

「……ウスラトンカチが。」

サスケはカラーコンを持ちながらナルトの横を通る時にぼそりと呟く。

「ぬぁーに!?
サスケ!もう一度言って見やがれ!」

ナルトがサスケの言葉に怒鳴りだす。

『こら、ナルトンカチ!子供たちがゴールするぞ!早く旗の準備!』

私は騒いでいるナルトにそう言った。
私たちは今、任務で木ノ葉のアカデミーの運動会を任務で手伝っていた。

「わかったってばよ!
ってか、ナルトンカチってなんだってばよ?」

ナルトは徒競走でゴールしてくる子供たちに旗を渡すとそう言った。

『さぁ?』

私はそう言って首を傾げた。
サクラとサスケはそんな私たちを呆れた顔をして見ている。

『それにしても、木ノ葉に忍者学校以外にアカデミーがあったなんて知らなかったな。』

私は新しくスタートする子供たちを見ながら呟いた。

そう、この運動会は私たちが卒業したアカデミーのものではなく、忍者学校でないアカデミーの運動会だった。

「砂の里にはなかったの?」

サクラがゴールのテープを持ったまま聞いてくる。

『うん。砂の里は子供少ないし。』

私はサクラの問いにそう答える。

私たちは時々雑談をしながら次々と始まる競技の準備を手伝っていた。
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