第28章 Aランク任務?
『ありがとうございます……。』
私は、思いがけないカカシの言葉に驚きながらも礼を言う。
『でも、遠慮させてもらいます。』
私がそう言うとカカシが困った顔をする。
『俺は、愛が欲しかった。だから、誰かが愛情を求めていたら惜しみ無く捧げたい。
でも俺は、俺自信に向けられる愛情は信じることができない。
……親愛、恋愛、友愛どんな形であっても。』
私はそう言うと、俺の悲しみは癒されないんです、と諦めて笑う。
カ(人を愛するくせに他人からの愛は信じない、か。流も闇を抱えてるねー)
「オレも信じられない?」
カカシは困った顔をしたままそんなことを聞いた。
『……遊び人が何を言ってるんです?先生の噂凄いんですよ?』
私は呆れた顔で言ってやる。
『でも、里や仲間を自分以上に大切にしているのは知ってます。それに、本当に好きな人ができたら本気で愛してあげそうですよね先生。』
私はそう言うと空を見る。
カカシは私の言葉に驚いた顔をする。
『それでも俺は信じない。……そうですね、その人が一番大切なものを俺の為に捨てることができたら信じるかも。……捨ててほしいとは思いませんが。』
私は矛盾したことを言う。
カカシは私の言葉を黙って聞いていた。
「一番大切なもの……ね。」
カカシが独り言のように呟く。
私はその言葉にカカシを見る。
『そうです。
先生だったら……里ですかね。』
私はそう言って笑う。
カカシは
一瞬驚いた表情をした。