第28章 Aランク任務?
カ「それで、オレたちなんだけど……」
サス「俺は流と一緒でいい。」
サスケが、カカシの言葉を遮ってそう言った。
サス(ナルトと同じ部屋になったら煩くてしょうがねえ。カカシの奴も落ち着かねえし……流が一番ましだろ。)
サスケはそう考える。
「そう?それじゃナルトはオレと一緒ね。」
カカシはそう言うとサスケに鍵を渡した。
「行くぞ。」
サスケは鍵を受け取ると部屋を出ていく。
「オレはこの部屋にいるから、何かあったらここに来てね。」
カカシは私たちにそう言うと部屋のドアを閉めた。
「なぁ、お前あの術いつから使えるんだ?」
部屋について布団に横になっていると、隣の布団からサスケが話しかけてきた。
『あの術?』
私が聞くとサスケは、豪火球だ、と答える。
『うーん、小さい頃だから覚えてないな。』
私は正直に答える。
サス(覚えてないほど昔ってことか……)
サスケは悔しさに唇を噛む。
『サスケ、サスケは自分のペースで進めばいい。
サスケは強くなる。慌てる必要なんかない。』
私はサスケの様子に気付いてそう声をかけた。
「俺は、早く強くならなきゃいけないんだ。早く強くなって、アイツを殺さなきゃ……」
サスケは自分に言い聞かせるようにそう言った。
『サスケ、復讐何てやめた方がいい。それより、物事には必ず何か理由がある。その真実を見つける事をして方がよっぽどいい。』
私はそう言うとサスケが何かいう前に散歩に行くと言って部屋を出た。
私は部屋を出ると風呂場に向かった。
変化しているので男湯の方にはいる。
(どうせ誰も来ないしね)
私は湯船に浸かると空を見た。
露天風呂になっているので、星が見える。
(サスケはイタチさんを恨んでるんだよね)
私はうちは一族の真実を知っているため悲しくなる。
わかっていても、止める方法を見つけられなかった。
(ミナトやクシナだって助けられなかった……)
私の頬を涙が伝う。
その時、涙が落ちたわけではないというのに、湯船に波紋が広がった。