第27章 生かす強さ
「な、なんじゃあこれは!」
7日目、ナルトを除く私たち七班はタズナの護衛で橋に来ていた。
そこで、橋の上に倒れている仲間たちを見つけたタズナが驚きの声を上げた。
「来るぞ!」
警戒する私たちにカカシが叫んだ。
カカシの声にサスケとサクラがタズナを囲む。
私もタズナに背を向け、守る体勢にはいる。
「久しぶりだなぁ、カカシ。相変わらずそんなガキを連れて……、可哀想にまた震えてるじゃないか。」
姿を現した再不斬が私たちを見て視て嘲る。
しかしサスケはそれを見て口角を上げた。
「武者震いだよ!」
サスケがそう言うと再不斬が水分身をした。
「やれ!サスケ!!」
カカシかそう言って、サスケが動いた。
「ほー、水分身を見切ったか。あのガキかなり成長したな…。強敵出現ってとこだな、ハク。」
水分身を消したサスケに再不斬が感心する。
「そうみたいですね。」
再不斬に答えて、面を着けたハクが霧の中から姿を現した。
「アイツっ!!どの面下げて堂々と出て来ちゃってんのよ!」
サクラがそれを見て怒鳴る。
私がハクを見ていると、こちらを向いて視線が絡む。
「あの面は俺がやる。ヘタな芝居しやがって。
俺はああいうスカしたガキが一番嫌いだ。」
サスケがハクを見ながら言った。
「きゃー!サスケくぅん!」
サクラがそれを見て黄色い悲鳴をあげる。
「大した実力の持ち主ですね。いくら水分身がオリジナルの10分の1程度の力しかないにしてもあそこまでやるとは……。」
ハクはそんなサクラを気にすることなく再不斬と話す。
「あぁ、しかし先手は打った。行け!白」
再不斬のその言葉で戦闘が始まった。
「サクラ!流!タズナさんを囲んで俺から離れるな!アイツはサスケに任せる!」
それを見てカカシが指示をだした。