第26章 木登りとサクラと修行
「いや、流、サスケもだけど、あんまりオレに話し掛けて来ないでしょ?」
確かに、私は七班になってからカカシと話した事はほとんどなかった。
だがそれは、カカシと話してぼろが出たらと思っていたからだった。
カカシは私の好きなキャラのベスト5に入っている。
『俺、先生の事、結構好きですよ?仲間想いで里の為なら命かけちゃうとこも、とぼけた話し方も。』
私がそう言って後ろを振り向くとカカシは驚いた顔をしていた。
『俺、先生の悲しみも癒したいんです。』
私はそう言って微笑んだ。
そこには、ナルトやサスケ、メンマ達に向ける愛情が含まれていた。
(何て表情するのよ、この子は……)
その言葉と笑顔にカカシの顔に朱がさした。
幸い夜だったためルミがその事に気づく事はなかった。
「んー、ありがとぉ~ね」
カカシはそう言ってルミの頭を撫でてごまかした。
「そろそろ帰るか。」
カカシがそう言って、私たちはタズナ家に戻った。