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第25章 覚悟と決意


木の葉隠れの里の正門。

流は、はしゃいでいるナルトを見ていた。


ナ「出発―っ!」

サク「何はしゃいじゃってんの、アンタ。」

ナ「だってオレってば一度も里の外に出たことねーからよ。」


ルミたち7班は護衛任務の為、木ノ葉の里の門から出た。
目的地は波の国。
いつものDランク任務を終え火影に報告に行った際、ナルトが駄々をこね、タズナさんが橋を完成させるまでの間、護衛するというCランク任務に付く事になっていた。


(とうとうこの日がきたか。)

ルミはこの先何が起こるか知っている為、既に緊張していた。


タ「おい!本当にこんなガキで大丈夫なのかよ!」

カ「ハハ…上忍の私がついてます。そう心配いりませんよ…」


ナ「コラ、じじい!あんまり忍者をなめんじゃねーぜ!
オレってばスゲーんだからな!
いずれ火影の名を語る超エリート忍者!
名をうずまきナルトという!覚えとけ!」


そんなルミをよそに、ナルトは騒いでいた。

「火影っていやー里一番の超忍者だろ。
お前みたいのがなれるとは思えんが。」


騒ぐナルトにタズナが言った。

「だぁー、うっさい!
火影になるためにオレってばどんな努力もする覚悟だっ!
オレが火影になったらオッサンだってオレのこと認めざるをえねーんだぞ!」


ナルトはタズナの言葉に、そう叫ぶ。


タ「認めやしねーよ、ガキ…。火影になれたとしてもな」

ナ「ぶっ殺―す!」

カ「だからやめろバカ、コイツ…」

カカシがナルトを止めに入る。
それをルミは笑いながら見ていた。

サク「ねぇ…タズナさん。」

タ「何だ?」


里を出て暫くして、サクラがタズナに話しかけた 。

「タズナさんの国って“波の国”でしょ」

サクラがそう聞く。

「それがどうした」

サク「ねぇ、カカシ先生…、その国にも忍者っているの?」

サクラが少し不安そうに聞いた。


「いや、波の国に忍者はいない。
…がたいていの他の国は文化や風習こそ違うが隠れ里が存在し忍者がいる。」

カカシはサクラの問いにそう答えた。
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