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第24章 サバイバル演習


「へえ―、じゃあ、どんな英雄達なんだってばよ!?」

ナルトはカカシの言葉に、そうたずねる。

カ「………」

『ナルト、後先考えず思ったことを口にして、馬鹿をやるのはお前の長所かもしれない。だがな、その軽率さを後で後悔するのは自分だぞ?

それに、決意はそう易々と口にするもんじゃない心に誓うものだ。薄っぺらく聞こえる。』


私は何も知らず、何も考えず騒ぐナルトにイラつき、少しキツい言葉をかける。

無知は言い訳にならない。


「そこに刻まれているのは任務中に殉職した英雄達の名前だ。」


カカシの言葉に、ナルトが黙った。

「これは慰霊碑だ。この中にはオレの親友の名も刻まれている。



…お前ら!最後にもう一度だけチャンスをやる。昼からはもっと過酷なスズ取り合戦だ!
挑戦したい奴だけ弁当を食え。

ただし、ナルトには食わせるな」


カカシはそう言う。


「え?」


カカシの言葉に、ナルトが驚きの声を上げる。

「ルール破って一人昼めしを食おうとしたバツだ。
もし、食わせたりしたらそいつをその時点で試験失格にする。
ここではオレがルールだ。分かったな?
流は話があるからついてこい。」

そう言ってカカシはこの場を去った。
私はカカシのあとを追う。

「へっ!オレってば別にめしなんか食わなくたってへきだっ…」

ぎゅるるる。

後ろからナルトの声とお腹のおとが聞こえてくる。


私はカカシと、少し離れた木の裏で三人を見ていた。

カカシが話があると言ったのは、どうやらあの三人だけを残してテストしたかったからのようだった。



「ホラよ」

見ていると、サスケがナルトに弁当を差し出した。


サク「ちょ…ちょっとサスケ君、さっき先生が!」

サス「大丈夫だ。今はアイツの気配はない。」


そう話す二人を私たちは木の影から見守る。


「足手まといになられちゃこっちが困るからな」

そう言うサスケ。
そして、サクラもナルトに弁当を差し出した。


「へへへ、ありがと…」


ナルトが嬉しそうにお礼を言う。






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