第3章 転生
(エェー!?)
『おぎゃー!』
そう叫んだはずの私の声は赤ちゃんの泣き声にかきけされた。
次の瞬間、私はシスイとやらに抱き上げられていた。
視線を下げると空中に浮く小さな身体…
(嘘~!?)
『ぉぎゃー!?』
思わず叫ぶと、同時に赤ちゃんの泣き声。
まさか?
ありえないことが脳裏を過る。
シ「元気だな。」
そんな私をよそにテンパが呟く。
私はその言葉を聞きながら脳裏をよぎった考えが妄想かを確かめようと自分の身体を見下ろした。
私は信じられないものを見てしまった。
(まさか、生まれ変わっちゃった?
それとも過去に?いや、過去はないか、親違うし?ってか夢?)
パニクる頭でそんなことを考える。
もともと、サンタや妖精信じちゃう私は、とっさに考えることもあり得ないことばかりだ。
そんな事を呑気に考えていると、目の前に女の人のどアップが!
女の人は優しいめで私を見ていた。
その瞳には涙が浮かんでいる。
ルカ「生まれて来てくれてありがとう。」
にっこり微笑まれ、私はこれが夢出なく、志々目ルミは死んでしまって、新しく生まれ変わったのだとしてもいいかな?なんて思ってしまった。
私は女人の腕に抱かれながら、ゆっくりと瞼をた閉じた。