第20章 平穏
案の定、しばらくして、家に帰ってきたらしいナルトがラッキーと言って、部屋に入る音が聞こえて来た。
一応忍者の卵なのだから少しは警戒しろよとも思うが、都合がいいので気にしない事にする。
私はお腹が空いたため、湯を沸かすと、カップラーメンに注いだ。
一人で、ラーメンを啜っていると、砂の里にいる大切な二人を思い出して寂しくなった。
(サスケとナルトも一人で寂しいんだろうな……。)
私はそう考えて切なくなった。
(どうにかしてあげたい。みんなを幸せにしてあげたい。)
私は、寂しかったことも忘れてそんなことを考えていた。