第19章 決断
転入早々、サスケに似ている事と、ナルトをばか呼ばわりしたこともあって、私はナルトに敵視されてしまっていた。
休み時間に、サクラとイノが来て、合同演習ぶりね、と親しくしてきたせいもあるかもしれないが……。
(まぁ、下手に仲良くなってうちはルミだと感付かれるよりはましか。)
私はそう考えて、気にしない事にする。
サスケは、あの事件でずいぶんひねくれてしまったようで、こちらを見向きもしない。
(まぁ、元々人見知りなところはあったかもしれないけどね。)
私は小さい頃のサスケを思い出してクスリと笑った。
久しぶりに木ノ葉の里に帰って来て、しかも同じ一族が近くにいる事に私は安心感を覚えた。
元いた家には戻れないが、木ノ葉に帰って来たのだ。
そう実感して嬉しくなった。