第3章 ムッツリちゃうわ!
なんか………
今日の会長、変だ。
うん、すっごく変。
ただいま、下校中。
いつもならわたしの一歩先を歩くのに、今日はわたしの隣を歩いている。恋人同士、としてはそりゃ、普通なんだろうけど……。
『あの、どうかしましたか?』
「ど、どどどど、どうかしたって!?」
見て、このテンパり様。
『思いっきり、噛みまくってるじゃないですか』
「ベッ、別に!?なんか、おかしい!?」
ええ、全てが。
とは言わずに、会長の頬にそっと触れた。
『熱は………ない、みたいですね』
「な、ななな………!」
『あれ……?だんだん熱が上がってきた……?』
「な、ないから!俺、熱なんかないから!」
強引に腕をつかまれて、会長の頬から離される。
『そうですか……?っていうか、会長』
「な、なに?」
ずっと、なんか違和感があると思ったら……
『どうして、関西弁じゃないんですか?』
「へ………?」