第4章 げつようび。
時間が来たのでホテルから出る。
すこし、身体が疼くけど仕方がない
破けたストッキングはホテルに捨ててきた。
なにも話さないまま、駅につく。
「連絡先、教えてよ。」
私は言われるがままにメッセージアプリのIDを教えた。
2人で同じ方向の電車に乗る。
私が降りる駅の2つ前。
そこで月島くんは降りた。
『月島くん!…お疲れ様でした。』
「おつかれ、椎名サン。また明日。」
パタン
扉が閉まった。
カタン
カタタン
電車が走る。
私の気持ちを置き去りにしたまま。
セフレってやつか。
そう心の中で呟く。
気持ちがうまくまとまらない。
灰羽くんに告白されて
月島くんのセフレになって
ああ、もうわからない。
頭が混乱してる。
窓に映る自分の顔は
困ったような
泣きそうな顔をしていた。