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HQ商社 営業3課へようこそ!【HQ】

第18章 side KEI TSUKISHIMA



〜endind〜

「おい椎名?ここミスってる。」

『うわ…すいません直します。』

「ねえ梢、コーヒー飲みたい。」

『灰羽くん、自分で入れてきて。』

「おーい椎名〜?」

『なんですか木兎さんまで⁈』



短い夏休みが終え、また慌ただしい日常が始まった。

相変わらず私たちはなんとか仕事をこなしている。


「お!12時じゃん?昼休憩入ろうぜ?」

黒尾さんの声とともに3課のみんなはばらばらと散っていく。


私も食堂に行こう。


そう思い席を立ち上がるとぐいと腕が引かれ、体が引っ張られた。

『え?ちょっと待って?月島くん。』

月島くんはなにも言わず私の腕を引く。

と、フロアの奥にある倉庫の前に立つと、月島くんは強引に私を倉庫に押し込んだ。

『ちょっとなに?月島く「本当に人気だよね梢は。」

月島くんは後ろから私をぎゅうと抱きしめる。

『そんなことないよ。』

「あんなにみんなに名前呼ばれてさー。
あーあ。僕午後の仕事やる気でないな。」

『もう…月島くんたら。』

冗談とも本気とも取れない少し拗ねたような口調で言われるからどうしたらいいものか少し悩む。

『どうしたらやる気出る?』

「梢とセックス。」

『せっ!』

「冗談。」

そう言って月島くんは口端を弧に歪め、笑う。

「本当、梢の反応いいよね。」

そう言い倉庫から出ようとする月島くん。








『蛍。』

名前を呼んで、振り返った瞬間、私は月島くんのネクタイをぐいと引っ張る。

バランスを崩した月島くんの首に手を絡ませると、私は月島くんの唇に口付けた。

『帰り…家行く…』

そう言って離れればぐいと引き寄せられる体。

正面から抱きしめられた私の耳元にふわりと声が吹き込まれた。

「僕ん家で何するの?」

もちろん。決まってるでしょ?









『蛍と気持ちいいセックスするの。』


私の返答に、蛍は、わらった。



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