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HQ商社 営業3課へようこそ!【HQ】

第17章 side HAIBA LEV


〜endind〜



「『おはようございまーす!』」


休み明け、リエーフくんと2人、出社しオフィスに入れば赤葦さんが笑う。

「本当、お前らは仲良いね。」

私が何か言おうとすると、それを遮るようにリエーフくんが言う。

「だって、付き合ってますもん!
将来的には結婚しますし!」

けっ!結婚⁈

『リエーフくん⁈私まだそんなこと言ってない⁈』

真っ赤になって否定すればしゅんとした顔をするリエーフくん。

「梢は俺のお嫁さんになってくれないの?」


う…
私…この目に弱い…


寂しそうな、悲しそうな目に負けて私はリエーフくんのワイシャツを引っ張る。

『なる…よ?』

そう言って私がリエーフくんを見ればリエーフくんは太陽みたいに笑って私にぎゅうっと抱きついた。

「梢は俺の嫁!ほかのやつのとこ行ったら怒るから!」

『…いかないもん……』




「おーい。なーに夫婦漫才やってんだ。」

「朝から暑苦しい…」


声がする方を見ればエレベーターの方から黒尾さんと月島くん。
慌てて弁解しにいこうとすれば余計にぎゅうと抱きしめられた。


「梢は俺のそばにいるのー!」

『リエーフくんっ!仕事始まるー!』


そんな風にジタバタしていれば2人は私たちのことなんかスルーして自分のデスクに向かう。



『リエーフくん、そろそろ仕事っ「ねえ、梢…?」
















「他の奴なんて誘惑しないでよ。」


耳をくすぐる嫉妬の声にぞくりと背中が泡立つ。

私はリエーフくんの手から抜け出すとくすり、笑う。


『じゃあ、私が逃げ出さないようにちゃんと捕まえていてね?』




リエーフくんはにやり、笑うと周りに気付かれないようにそっと私にキスをした。





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