第13章 ふたり。
『まっ!蛍っ!ゴム着けてっ!』
慌てて抗議するけれど月島くんの動きは早まるばかり。
「っ…いつもより絡みついてるよ…?ナマはそんなに気持ちいい?」
確かに気持ちいい。
膜があるかないか。
その違いだけで気持ちよさは格段に上がる。
でも怖い。
私だって女だ。
生理は1週間前には終わっている。
妊娠の可能性は低い。
それでも……
「何余計なこと考えてるの?」
快感が
「君はただ気持ちよくなってればいいんだよ。」
理性を
「淫らに腰を振って強請りなよ。」
崩壊させていく。
「ほら、できるデショ?梢……?」
この声に私は
逆らえない。
『…くに……』
「何?聞こえないよ?」
『奥にせーえき…いっぱいくださいっ…!いっぱいだして?』
「いいの?」
そう言いながら笑う月島くんはまるで小悪魔。
自分から仕掛けておきながら最後の選択は私にさせる。
なんてずるい人。
それでも……
『けいのせーえきいっぱい欲しいのっ…
全部ください…』
私は蛍に逆らえない。