第12章 社員旅行。
リエーフくんも好き。
でも、蛍も好き。
抱かれていたらいずれわかると思った。
でも余計わからなくなった。
リエーフくんは泣き始めた私の体を起こしぎゅっと抱きしめてくれる。
「梢は、俺のこと…好き?」
『…すき』
「月島も…好きなんだろ?」
『うん…すき』
「そっか…」
ぽんぽんと背中を叩かれる。
「俺が無理やり梢を奪ってもきっと梢のいちばんにはなれない。」
ぴんぽん
部屋のインターフォンが鳴る。
私から離れたリエーフくんは入り口に向かいドアをあける。
「だから決めて?梢が。
俺か
月島か。」