第12章 社員旅行。
出張の次の日の朝、リエーフくんはいつも通りだった。
1度、「激しくしてごめん。」と謝られた以外本当に普通。
普通に家で朝ご飯を食べ、一緒に仕事に行って、夜はたまに私の部屋かリエーフくんの部屋でご飯食べたり話をしたり、セックスをしたり。
あれ以来リエーフくんはまた優しいセックスに戻った。
あの時、リエーフくんをそうさせる何かがあったんだろうとは気づいているけれど、それを聞いてしまったらきっと元に戻れなくなる。
そんな気がして私は何も聞けなかった。
何も聞けないまま、いつのまにか7月も終わりに近づいていた。