第2章 解散のあと。〜灰羽リエーフの場合〜
side灰羽
外、最寄り駅のベンチまでたどり着くと1度梢をベンチに座らせる。
比較的、しっかりしているみたい。
「俺、梢と最寄り駅一緒なんで送っていきます。」
「おー。よろしくなー。」
そう言い、先輩たちは駅のホームに消えていった。
とりあえず俺は梢に靴を履かせ、おぼつかない足取りの梢の体を支え、ホームに向かい、電車に乗った。
電車は比較的空いていたが空いている座席はない。
とりあえず入り口近くの角に梢の背中をもたれさせ、その正面に俺が立った。
「俺に捕まってて?」
『うん…』
梢は俺のワイシャツをきゅっと握る。
足元がおぼつかないのか電車が揺れるたびふらふらと左右に揺れる。
そんな梢を俺はぐいっと自分の胸に抱きとめた。
俺の腕の中で梢は俺の方を見つめてくる。
『はいば…くん?』
「ふらふらして危ないから!」
そう、それだけ!
ふわっと香るシャンプーの香りとか、
密着して当たるおっぱいの柔らかさとか、
なんかもう、女の子だなって思えて…
まあ、ちょっと俺の”オレ”がやばいです…