Loveyourself ~君が嫌いな君が好き~【気象BL】
第4章 N×A~復活LOVE~
Nside
帰宅。
当然のことだけど、家の中は静かだった。
なんか何の音もしないこの空間が嫌でテレビをつける。テレビは見ていない。ただ、なんかしら流れているだけ。
この行動も逃げてるだけかもしれない。
静かだと現実を考えてしまう。なんかしら音を流して忘れようとしているのかもしれない。
電話、かけようか。
でも、どう声をかければいいんだろう。どうすれば彼の傷を癒せるのだろう。そもそも俺に彼を癒すことができるのか。
…………でも、やるしかない。
俺はカバンからスマホを取りだし、
彼に電話をかける。
俺の腕が震えているのを感じていた。
『プ、プ、プ、プルルルルルル…』