第11章 ☆ピックアップ御礼☆

Aside


帰宅。制服から私服に着替えたとたん、メールの着信音が鳴り響いた。


誰だろ…？


メール画面を開くと、送信者名のところには


『智』


彼の、名前が表示されていた。
夢かな…。何もメールするきっかけなんて作ってないのにわざわざメールくれて。


……まさか、何か悪い知らせ…？

心臓がドクンドクンとしているのを感じながら、内容を見た。


『やほ。元気？なんとなくメールしてみた笑』


ほっ…。無意識に胸を撫で下ろしていた。


『元気元気。メールしてくれて嬉しいよ。』

『ふふ、ありがとう。暇？』

『暇だよ～』

『電話しない？』


えっ…。

やっぱ俺なんかやらかしたかな…


『いいよ、俺からかけるね』