第8章 S×A×N

Nside


笑った顔、困った顔、どんな顔もどんな行動もなにもかも、俺はアイツに酔いしれている


でも、酔いしれているのは俺だけじゃなくて。



二｢相葉さーん、漫画、読み終わったんで｣



雅｢あ、ありがと！家に帰ったら早速読むよ｣



俺は毎週VSの収録終わりに雅紀に漫画を渡してる。
その奥で俺と視線が合う、つまり俺と同じく雅紀に酔いしれている人、翔さん。
無意識に眉根を寄せて俺を見る。
どうせ、『俺も何か手を打たないとな』とか考えてるんでしょ？

雅紀を誰のものにするか。それはもちろん俺ですよ。