ENDLESS L♥VE【DIABOLIK LOVERS】
第2章 気持ちの変化
言いたいことがあるのに、何も言えない。まとまらない。言葉が見つからない。
わたしは何か言おうと思って口を開けては言えなくて口を閉じて、を繰り返した。
シュウ「邪魔」
『え………、あ、すっ、すみません!』
扉の前から横にずれる。
近くで見ると、余計に背が高く感じた。
シュウ「いつまでそこにいるわけ?さっさと消えてくれ」
『………すみません』
わたしの理想が高かったのだろうか。
彼はわたしの想像より遥かに冷たい人だった。
わたしが高く望みすぎたのかもしれない。
話したこともない人に勝手に憧れて、わたしの理想を勝手に彼に重ねてしまってた。やっぱり、わたしが悪いの?
予想以上に冷たくあしらわれ、わたしの心はもうすでに折れていた。
もう、泣きそうになるくらいに。