《DIABOLIK LOVERS》吸アイ【R18】
第4章 新生活…?
私は、ヒリヒリと痛む左頬を左手で触れながら、床に跪いた。
上半身を倒して、足の前に両手をつくと、カナトくんの右足が目の前にある。頭の上からはカナトくんの笑い声が聞こえる。
カナトくんの靴を舐める。
唇を噛み締めていたが、とうとう涙が溢れ出して床を濡らしてしまった。
ポタポタと音を立てて床にこぼれ落ちる雫。
「さあ、早くしてください。」
「……か…」
顔を上げ少しの間を開けて、口を開いた瞬間に左肩を蹴られ、その勢いで後ろにあった階段に背中を打ち付けてしまった。
背中の痛みに顔を歪めていたが、それどころではないと一瞬で判断した。