《DIABOLIK LOVERS》吸アイ【R18】
第1章 はじめまして…?
ガラガラガラ
「え、なにあの子…。」
「校内でキャリーバック引いてるよ…。」
うう…。すれ違う生徒の目が痛いよ…。しょうがないじゃん。学校終わりにそのまま、居候させていただく家に向かうんだから。
新しい学校、期待で胸が膨らんでいるのに、痛い目が降り注ぐ。
私は少し顔を赤くして、足元を見ながらキャリーバックを左で引き、右腕を大きく振りながら、職員室までの廊下を少し早歩きで歩く。
私は高校2年生17歳。今日、この嶺帝学院高校に転校してきた。名前は…教室で自己紹介するのでそれは後で。
お父さんから「逆巻」と言う家に居候するように言われたけど、学校終わりまでに逆巻さんを見つけないと野宿する羽目になっちゃう。それだけは避けたい。
「…この匂い…。懐かしいです。」
通りすがりに何かを言われたけど、聞き取れなかった。この学校に知り合いいないし、私の事じゃないよね?
それより、なにこの高校。広すぎて早速迷子になっちゃった。
今後の高校生活、不安でいっぱいだよ。