第4章 出前 〜音羽〜
出前の説明を一通り受けた私は、さっそく出前に行くことに!
『なんだか楽しみだなぁ』
オーダーの内容は、3Mjの楽屋へスコーン3つ。
よし!行くぞ!
(コンコン)
『失礼します、喫茶アルカード2号店です』
シ「どうぞ〜」
『はい、スコーンです。
あれ?司さんと魁斗さんはいないんですか?』
シ「うん。
今カイトが家出しちゃって、霧島くんが追いかけてるんだ。
僕はお留守番」
『え?家出??』
シ「そう。カイトはすぐ怒るからね。
……それより、スコーンちょーだい♥︎」
『あ、はい!』
シ「そういえば、今日は君が届けに来たね」
『はい。
これからは私が来ますよ』
シ「そうなの?
そしたら、いっぱい頼んじゃおっかな♪」
『わぁ!嬉しいです!』
シ「……
恋の魔法だ。
いつもよりおいしい」
『ええっ?』
(もう……)
『じゃあ、お仕事頑張ってくださいね!
失礼しました』