第23章 -アオイイナズマ-(青峰大輝)
歯止めの効かなかった自分に呆れ、思わずため息が出てしまう。
「だっ…て…大輝がいるなんて…」
「抱き付いてきたのは、そっちだろ?」
「それは…」
「雷怖いからって目の前にいる奴、誰彼構わず抱き付いてんじゃねーよ!」
「…っ‼︎…誰彼構わずじゃ…」
思わず怒鳴ってしまい、怒鳴ってから後悔する。
「だ…大輝だって‼︎」
「…オレがなんだよ?」
「誰彼構わず胸とか触るのやめなよ‼︎か…勘違いしちゃ…」
…ギュッ
きづなのことばにオレはまたきづなを抱き締めた。
「誰彼構わずじゃねーよ。」
勘違いして泣いてんじゃねーよ。
「だい…き…?」
「きづなだからだろ?つぅか、他の奴の前でぜってぇこんなコトすんじゃねーぞ。」
オレは気持ちが伝わるようにキツくキツくきづなを抱き締めた。
---End---