第13章 -誰に頼む⁇-(青城3年)
((花巻貴大))
「花ー!」
「なに?」
「手貸して?」
「は⁈」
キョトンとしてる花の手に日焼け止めクリームを乗せる。
「日焼け止め〜!背中塗れなくて…」
「よっしゃ‼︎任せとけ‼︎」
キョトンとしていた花の目が一気に焦点が合い、なぜかやる気満々…。
「…変なトコ触ったら、コロス。」
まぁ、花は別にわたしには興味ないし、
そんなことわかってるけど…
「(やべっ⁉︎)…ふぅん…変なトコってどんなトコ〜?」
「べ…別にそういうんじゃなくて‼︎」
「え〜?例えば〜?」
うぅ…なんか形勢逆転⁈
花がわたしの顔を覗き込んでくるけど、
わたしは真っ赤になってきて、何も答えられない。
「でも…まぁ…」
ギュ。
「えっ⁈ちょっ…花⁈」
「オレに頼んでくれてマジよかった。」
「えっ⁈あ…ちょっ…」
「おまえのコト、他の奴に触らせたくねーから。」
そう言った花はさらに強くわたしを抱き締める。
「は…花っ‼︎恥ずかしいっ…」
お互い水着だから、花の筋肉のついた身体がわたしの素肌に直接触れる。
「あー‼︎マッキー、何してるのさ⁈」
花がずっと離れないでいると、及川が声を掛けてくる。
「あ?及川に見せねーように隠してんの!」
花はそう言うと、わたしの耳元でそっと囁いた。
「ねぇ?オレにだけ見せてよ?他の奴には見せないで…。」
---End---