第1章 大きな背中
柔らかいのに、ふわふわじゃなくて、
硬くないのに、ゴワゴワじゃない。
太すぎず、細すぎず
ゴワゴワでもないけど、
将来絶対ハゲなさそうなw
それが大地くんの髪質。
「あぁもう、ほら絢場所交換‼︎」
そう言って、大地くんは優しく私を
自分の膝の上に乗せる。
「…まぁ、俺もさ?絢の髪質好きだよ?」
そう言って私の髪を大きな手で撫で始めた。
「黒髪なのに薄く焼けててさ?だからと言って茶髪じゃないし
サラサラだけど、ふわふわしてるし
太くもないし細くもないし
何より、シャンプーの匂いつきやすいだろ?お前」