第2章 ひとり、えっち。
さて、どうしようか。
私、椎名美優。
本日、女の子の日の2日前。
猛烈にムラムラします。
女の子の日の前って人によってはイライラしたり、お腹痛くなったり頭痛くなったり…
まあ、人によって様々ですが。
今回の私は、ものすごくシたい。
恥ずかしいくらい、シたい。
もうね、発情期なんじゃないかって思うくらい。
そんな時に限ってリエーフは部活で音信不通。
私はふうとため息をつくとタンスの奥、リエーフがぜっっっっったい開かない、靴下が収納された引き出しの奥を漁った。
出てきたのは無機物のピンク色の塊と液体の入ったボトル。
それは男性器の形を模していてスイッチを入れるとぶるぶると振動するシロモノ。
いや…ですね。
リエーフとするようになってから、度々生理前に今日みたいにシたい日が来るようになって…
それを千景に相談したら、連れて行かれたのが、そう、アダルトショップ。
猫耳みたいな軽いコスプレからこれでなにするの⁈っていうマニアックな道具までを取り揃えたその場所。
千景は慣れたように目当ての売り場に歩く。
…なんで慣れてるのよ……
「はい、ここ。」
まあ、そこには大小色とりどりのブツが所狭しと並べられていた。
「軽い奴から、ハードな奴まで… 美優はどれからいく?」
ニヤリ
笑う千景。
私、とんでもないところに足を踏み入れてしまったようです。