第3章 チョロシコスキーと呼ばないで
チ「…参ったな、自分から、ちゃんと言おうと思ってたのに…」
主「チョロ松くん…」
チ「主ちゃん…ぼ、僕の…」
主「うん…」
お互いの姿が瞳に映り合う。
しばらく見つめ合った後、チョロ松くんが沈黙を破った。
チ「僕だけの…アイドルになってほしいっ!!!」
主「へ?」
思いもよらぬ言葉に、思わず口がポカンと開く。
チ「僕でよければ…一生かけて、主ちゃんの親衛隊長であることをコミットするよ!そしてゆくゆくは、一緒に人生設計を考える仲になりたいんだ!!」
主「は、はぁ…」
チョロ松くんの瞳はとても生き生きとしている。
主(どうしよう…斜め上な展開になっちゃったけど…。でも、つまりはわたしのことを…!)
わたしは、
意を決して返事をした…。
主「はいっ、喜んで!わたしだけの親衛隊長さんっ!」
途端に、チョロ松くんの顔がパアッと明るくなる。
チ「やったあぁぁぁぁああ!!主ちゃぁーーんっ!!」
チョロ松くんはどこから取り出したのか、サイリウムを持って不思議な動きで踊りだした。
主(チョロ松くん!?急にテンションが!?でも、はしゃいでる姿もカワイイ…かも!)
再び目が合うと、キツイくらいに抱きしめられる。
チ「超絶かわいいよー!!主ー!!」
主「あ、あははは…。苦しいよっ!」
・・・
女1「うわっ、見てトッティ。道の真ん中でイチャイチャしてるー」
女2「まじ引くわ。たまにいるよね〜、ああいうの…」
ト「じ、じゃあ…あっちの道から帰ろうか?」
女1「あれ…こっち見てない?トッティ、もしかして知り合い?」
ト「ううん、微塵も知らないよっ」
・・・
こうして…バカップルが爆誕したのだった…。