第7章 デート編 部屋と長男とゾンビ
おそ松視点
主「仕事見つかったって言ったっきり、ずーっと連絡取れないしくれないし!一体どこにいたのっ!!!!」
受話器の向こうから聞こえてくる主ちゃんの金切声。
お「ちょ、主ちゃん、落ち着けって!なっ?ちゃんと話すから…」
主「心配…したんだから…!」
泣き出しそうな声に胸が痛む。
お「実はな…」
俺は、イヤミに紹介されたブラック工場に、住み込みで少しの間働いていた事を伝えた。
急に決まりすぐ出発したので、主ちゃんにちゃんと説明出来ずじまいでいたのだ。
身体を一日中酷使しボロボロになるまで働かされ、騙されてね?ってなって逃げ出して…。
心身ともに疲れきっていたけれど、朝一で主ちゃんに電話をしたのに…。
お(早速怒られちゃったなぁ〜…)
仕事の件を伝え終わると、主ちゃんは無言になった。
お「どした?まだ怒ってる?」
主「ううん…。安心した…」
お「…不安にさせてゴメンなっ。これからはちゃんと連絡するから」
いつもの主ちゃんに戻って、俺もホッとした。
それから数分、おしゃべりに付き合っていると、主ちゃんの声のトーンがみるみる明るくなってゆく。
お(もうすっかり機嫌は良くなったみたいだな)
…そろそろ切り出す頃合いか?
俺は喉の奥につっかえていた言葉を吐き出すことにした。