第1章 私の元気の源
小さい時から幼馴染の木兎は好奇心旺盛のやんちゃな男の子
私と言えば大人しくて割と引っ込みじあんで笑うのが少々苦手な女の子だった
木兎はスポーツ万能でよくいろんな友達にチームに加わって欲しいとお願いされていた
それを傍から見ていた私は木兎にいつも声をかけてもらい一緒に仲間に入れてもらっていた
以前テレビで見たバレーに衝撃を受けた私は
バレーのネットがある公園でボールを片手にテレビの真似をして遊んでいた
その時、偶然木兎がその場を通ったようで直ぐに私の傍によって来るとボールを指差した
木兎「それ知ってる!バレーボールだろ!?」
『そう、この前テレビで見て今練習してるの』
木兎「なあ、、ちょっとボール上に上げてくれよ」
『いいけど・・出来るの?』
木兎「大丈夫大丈夫!!頼む!あげてくれ!」
お願いのポーズをする木兎に渋々トスをあげる事にした
『上手く上げれるかな?・・・』
そんな事を考えていると木兎から放物線を描くボールが飛んできた
その瞬間背筋に電気が走ったかのような綺麗なトスが自分の手から上げられた
上げた先には自分より遥かに上にジャンプする木兎の姿があった
細かい事は良くわからなかったが、こんなに気持ちの良いコンビネーションはもうこれっきりだとその時感じた
ドスッとこけた木兎だったが直に立ち上がると両腕を天に掲げ喜んでいた
その姿も可笑しくてクスリと笑った
木兎「ヘイヘイヘーイ!!くっー!!超気持ち良いな!!てか上手い!!こー、手にピタッとして、ズバッ!ドシャって感じだった!!明日もやろうぜ!バレーボール!!」
ニカっと笑う木兎に大きく頷いた私に木兎は手を繋いでそのまま一緒に家まで帰った