第11章 黒幕
「なんとかなったなナルサス」
ナルサスは頷いたがどこか寂しげな表情をしていた
「これからどうするんですか?」
「今日はゆっくり休み明日考えるとしよう」
里奈は部屋に向かった
「入るぞ」
入ってきたのはギーヴではなくダリューンだった
「あれ?ダリューンどうしたの?」
「その‥なんだ‥」
里奈が首をかしげているとギーヴがにやにやしながらやってきた
「里奈殿!今夜はダリューン卿とお過ごしください!私はアルスラーン殿下と過ごします。これからの旅ではなかなか二人きりとも行かぬでしょう。では失礼いたします」
里奈はフフッと笑った
「つまりギーヴは私とダリューンを気遣ってくれたんだね」
ダリューンと少し話した後眠った