第9章 ギラン
「何?」
ギーヴは里奈をいきなり布団に押し倒した
「ギーヴ!?」
「里奈殿‥俺はあんたが好きだ!里奈!」
「ギーヴ‥?」
「ダリューン卿がすきなのはわかっている‥だが諦められない‥」
ギーヴは里奈を強く抱きしめた
「叶わぬ恋とわかってはいる‥けど好きなんだ!」
ギーヴは本気だ
「ギーヴのその気持ちわかるよ」
里奈がそういうとギーヴは首を傾げた
「私も届かぬ恋してるから‥ダリューンにはアルスちゃんがいる‥私なんてただの仲間としか思われてない」
里奈は泣きながら言った
「それは本人にきいたのか?」
里奈は首を振った
「きけないよ‥怖いもん‥そうだっていわれたら多分私落ち込んじゃう‥」