第1章 出会い
「その人物はどういう人なのです?」
「歳は私よりひとつ下だが元気で明るいが不器用な所もあったりと見ていて飽きないぞ」
アルスラーンは笑顔で言った
「あの時は世話になった」
「あの時?」
「戦が始まる時里奈は私にお守りをくれた。敗戦した時は生き残っていた兵士の傷を手当てしたりと頑張ってくれた。それに私を炎から守ってくれた」
「そうだったんですね」
「殿下!」
ダリューンは誰かがいる事に気づいた
「あれは‥」
「お久しぶりです!アルスラーン殿下」
里奈は頭を下げた
「里奈!久しぶり!」
「アルスちゃん元気?」
「アルスちゃん!?」
「里奈は私の事を昔からそう呼んでいるんだ」
(‥アルスちゃん‥やっぱりできないよ)