第15章 ナラン
「ラード殿お世話になりました」
「リンジ!迷惑かけるんじゃないぞ?」
「わかってる」
アルスラーン達は出発をした
「ナルサス‥昨日ききそびれたのだが目的を決めずに出発してよかったのか?」
「目的は既に決まっております」
ナルサスは地図でナランを指差した
「ナランって‥ラードと仲が悪い王がいると思うのだが‥」
「ナルサスはそれを利用するの?」
「利用といい方はあまりよくないな‥」
里奈は首を傾げた
「アンドラゴラス国王陛下が信じているものはなんです?アルスラーン殿下」
「一番は自分自身だろうか?」
ナルサスは関心したように頷いた
「なので異国の王など信じないとは言い過ぎかもしれません。ですが信頼を寄せることはまずないでしょう」