第36章 二宮 ルーム 6
~ 櫻井side ~
『 かずの家 先に行ってるから 』
仕事終わり 、かずにメッセージを送り 、家に向かった 。
今日は バレンタイン ...
男同士とはいえ 、少し期待していた 。
駐車場に車を停め 、合鍵を使ってかずの家に入る 。
真っ暗な部屋の電気を着け 、疲れて帰ってくるかずの為 、メシを用意した 。
テーブルに料理を並べ始めた時 、鍵が開く音がした 。
二「 ただいま~ 」
「 かず 、おかえり」
かずの手には 、大きな紙袋 。
「 それ どしたの ? 」
二「 今日バレンタインでしょ ? 色んな人から貰っちゃってさぁ ... 」
少し照れながらも 、嬉しそうに話すかず 。
なんだよ ...
なんだか悔しくて 、気付けば ソファにかずを押し倒していた 。
紙袋が倒れ 、チョコが入った袋が床に散らばる 。
二「 しょ ... ちゃん ? 」
「 お前さぁ ... 、可愛すぎんだよ ... っ 」
二「 え ... ? 」
「 お前は 、俺のだろ ? 」
半開きのかずの唇を塞いだ 。
二「 んん っ!んぅ っ ... 」
かずは 抵抗するため 、俺の肩を力なく叩く 。
そういうのが 、周りのヤツを勘違いさせるんだって ...
「 はぁ っ ... 、ほんとわかってねぇな ... 」
お仕置きだよ 、かず ...
俺は 、かずが貰ってきたチョコの中から 、シャンパンの入ったトリュフを選ぶと 、箱を開け 、中身を口に放った 。
噛むと 、中からジュワッとシャンパンが溢れる 。
そのまま再びキスをして 、シャンパンをかずの口内に流し込んだ 。
二「 ん っ 、んん っ ... 」
「 もっとしてほしいって顔だな ... 」
俺を見上げるかずの顔は 、紅く染まり 、目は蕩けてしまっていた 。